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EverLearn の実践

人工知能

昨年の夏、カナダの Genesis Robotics の技術開発者、ブレンダン・ポーセット (Brendan Pousett) 氏は、機械学習と AI (人工知能) に関する質問をするため、ウィチタの INVISTA に勤務する 2 人の社員、アール・カーライル (Earl Carlisle) 氏と ヴァムシ・ムガラ (Vamshi Mugala) 氏に連絡を取りました。ポーセット氏は、特にパフォーマンスの予測に関して、AI が高価で無駄なものになってしまうのか、そして、「学習」を解釈させるのが難しいのかどうかを知りたかったので、EverLearn でデータサイエンティストを探しました。

INVISTA チームの返答は、Genesis チームの質問に答えるだけではありませんでした。「EverLearn で INVISTA に相談したことによって、私たちの問題に対する最善の解決策が分かっただけではなく、プロジェクトの範囲を絞り込み、KES の他の専門家とつながることもできました。」と、ポーセット氏は話します。「このおかげで、一からやり直すムダを省き、既存のデーター分析インフラストラクチャを特定のアプリケーションに適用することに注力できました。」

知識を注ぐ

私たちのほとんどは、過酸化水素を一般的な防腐剤または漂白剤とみなしています。それがどこから来て、どのように作られているのかをあまり考えずに使用しています。

今年の夏の初めに、INVISTA の R&D チームは、この一般的な化学物質の他の用途と価格に影響を与える要因を調査していました。調査を終えると、チームは、Koch の他の誰かがもっと優れた知識を持っていて、この化学物質を作る革新的な方法を考えたことがあるのではないかと疑問に思い始めました。

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思ったとおり、INVISTA の戦略 & ビジネス開発グループの社員、ケリー・カルヴァーリョ (Kelly Carvalho) 氏は、EverLearn のおかげで、Georgia-Pacific に在籍する過酸化水素の専門家グループを見つけることができました。(長い間、GP はティッシュや他の紙製品の原料となる繊維を漂白する酸化剤として過酸化水素を利用してきました。) INVISTA に過酸化水素に関する重要な背景 (市場、価格要因、開発の歴史、用途) を提供した GP メンバーのうちの 2 人は、研究員のアンディー・バリエット (Andy Balliet) 氏とシニアエンジニアで研究員のジェフ・リー (Jeff Lee) 氏でした。

GP と INVISTA の間にこのつながりが確立されると、会話は、過酸化水素を電気化学手的に生成できるのか (溶液または物質に電流を流すプロセス) という議論に発展しました。あとで分かったことですが、2 ヵ月もしないうちに、全米の GP チームが同じコンセプトについて議論していました。議論の答えは、「できる」でした。

「この問題に関して、2 つの会社が素早くつながり知識を共有できたのは、すごいことだと思います。」と、バリエット氏は話します。「ここには、GP で 30 年以上働いている人たちがいます。彼らは、今はこんなに楽につながりを作れるようになったのだと知って、本当に驚いていると私に話します。」

費用をかけるか、かけないか

EverLearn で有益な考え方を見つけることができます。 

昨年、Koch Disruptive Technologies は、採掘 (情報採掘ではなく、金鉱での意味) のために開発された人工知能アプリケーションに投資する機会を頂きました。「KDT には、毎日多くのさまざまなアイデアが集まります。」と、今年の初めに KDT から Infor に異動したナタリー・ギブソン (Natalie Gibson) 氏は話します。「アイデアの多くは、私たちの知識の領域をはるかに超えています。この特有の取引は、間違いなくこの類に入ります。」 

John Zink Hamworthy Combustion の ジュンダ・チュー (Junda Zhu) 氏を探すのに必要だったのは、クイックキーワード検索だけでした。「‘人工知能 採掘’ を入力したと思います。」と、ギブソン氏は話します。チュー氏は以前、世界最大の金鉱会社に所属する優れた AI サイエンティストでした。 

「私はチュー氏に連絡を取り、当社の評価を支援して頂けるかどうかを尋ねたところ、承諾してもらえました。」 チュー氏と Teams で 30 分ほどチャットした後、KDT はこの投資を見送るべきだということが明確になりました。「以前は開始から完了するまで数日かかっていたことが、1 時間くらいで済みました。」と、ギブソン氏は言います。

同じく興味深いのは、EverLearn にリストされている採鉱エキスパートは、チュー氏だけではなかったという事実です。ブラジルにある Koch Fertilizer のスペシャリティセールスのディレクター、アントニオ・パぺス (Antonio Papes) 氏は、鉄、リン酸塩、カリ鉱石などの採掘プロセスで 6 年の経験があります。 

このような専門家に簡単にアクセスすることで、Koch の事業や機能は、社外から専門のアナリストを採用する費用を省き、より短時間で十分な情報に基づいた決定を行うことができます。