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優れた業績達成に備える

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「昨年は驚くほど多くの課題に直面しました。それでも、社員の貢献精神とやればできるという姿勢のおかげで、当社は非常に良い業績を達成しました。」

クリスチャン・フィッシャー (Christian Fischer)、Georgia-Pacific CEO

長い間、タイラー・ウールソン (Tyler Woolson) が Georgia-Pacific の CFO を務めてきました。正確には 15 年間です。彼は在職中に、経済的な浮き沈みを含め、市場で多くの変化を見てきましたが、2020 年は実に独特な変化でした。

GP は、業績不振だった 2019 年よりも向上することを期待しながら 2020 年をスタートしましたが、4 月にはパンデミックが本格的になり、結果は良くならないように見えました。ところが、年末になって、GP は業績が年間で 60% 近く上がっていることに気付きました。消費者製品は 50% 近く、建築製品はほぼ 4 倍の増加です。価格設定と需要が改善されたことや事業運営の多大な努力のおかげです。
 
ウールソン (Woolson) は現場で働く社員に大きなエールを送りました。「私たちは世界での価格と需要をすべて取り込めますが、製品を作れず市場に投入できなければ、全く意味がありません。」

業績が回復したのは、4 つの重要な機能 (顧客エクスペリエンス、需要の充足、製造とソーシング) を改めて重視した最新のビジョンがあり、とりわけ GP 社員の功績によるものであると、GP の CEO クリスチャン・フィッシャー (Christian Fischer) は認めています。
 
「私たちは確実に多くのお客様の期待を上回りました。納期通りに商品を顧客に届けましたが、前例のない量でした。」と社内放送でフィッシャー (Fischer) は認めました。「私たちがこのパンデミックから学び、実際に自覚したことがあるとすれば、それは、もっと良い結果をすぐに出すために、より迅速な変革が必要であるという危機感の高まりです。」

Lowe’s 店舗での製品保守、厳しい天候ニーズへの対応、マーチャンダイジングチームとの定期的な連絡における GP のパフォーマンスにより、GP は Lowe’s の上位パフォーマンスベンダーリストに入りました。

以下は 2 つの GP 事業のストーリーです。建築製品と 消費者製品、および 2020 年以前と 2020 年中に経験した変革の一部についてです。

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GP 初のこのパッチングユニットは、2014 年に設定されました。

ギャップを埋める

GP 建築製品事業のリーダー、パット・ブシュカ (Pat Boushka) はこう述べています。「昨年は何が起きるのか誰も予想していませんでした。これまでは、パンデミック中の生産維持に対処する必要はありませんでした。」

在宅の DIY と非常に活発な住宅建設市場が組み合わせは、建築製品の前例のない需要を生み出しました。「数年にわたって建築製品工場で行われてきたのは変革に向けた方法ではなかったため、事業の消費者側と商業側には、そのような需要を満たす方法がありませんでした。」とブシュカ (Boushka) は述べています。 

工場の変革に最も深く関わってきた人々のうちの 1 人は、GP 建築製品事業 合板および木材の技術サービスマネージャー、J.T.・キャップス (J.T. Capps) です。 

「私は、1983 年にテキサス州コーリガンの合板工場で大学生として仕事を始めました。」「検査、選別、ルーティング、修理をすべて手作業で行うには多くの人員が必要で、あまりやりがいのある仕事ではありません。もっと良い方法を探す必要がありました。」 それには数十年かかりましたが、キャップス (Capps) と GP チームは協力して、ついに社員 2 名だけで操作できるロボットを活用したパッチングユニットを開発しました。 

パッチングユニットは、ラインに送られてきた合板シートに節穴、ひび、他の不備などの欠陥がないか検査して、選別します。問題が見つかった場合、欠陥部位はルートから外され、エポキシ樹脂で充填されます。これらの欠陥を修正することで、合板シートの価値が大幅に高まり、コーリガンでの合板生産量を増やします。この工場は、最大量を生産する GP の専門工場です。

「2014 年、コーリガンに最初のロボットを活用したパッチングユニットを導入しました。」とキャップス (Capps) は語ります。「500 万ドルほどのコストがかかり、床面積の 3,400 平方フィート近くを占有しましたが、私たちは協力して業界初のテクノロジーを開発したので、かなり興奮していました。」 

このユニットは、うまく機能していました。しかし、高いコストと工場固有の構造のため、GP の他の場所に同じような機械を導入できませんでした。「コーリガンのユニットは素晴らしい機械でしたが、今日では古いキャデラックのようなものです。大きくて高価です。」とキャップス (Capps) は認めています。「だいぶ前から、もっと良いものが必要だと分かっていました。」

長いキャリアの中でキャップス (Capps) が学んだように、創造的破壊は最高のものでさえ変えられる方法です。今年の夏、GP がノースカロライナ州ダドリーの施設に導入する次世代のロボットを活用したパッチング技術について、彼は楽しみにしています。この新しいユニットはよりシンプルで、はるかに小型になり、価格も半分未満である上に、完全に自動化されます。

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次世代のロボットを活用したパッチング技術は、今年の夏に導入されます。

同じような省力化のための改善は事業全体で見られます。おなじみの GP ロゴを製品に印刷する機械、生産ラインと連動して合板シートを選別する機械、ベニヤ板を積み重ねる機械が導入されました。ベニヤ板の一部は、ジョージア州マディソンでテストした無人搬送車で倉庫に運ばれます。また、会社は 2020 年に操業が予定されている次世代の壁材工場に 3 億ドルを投資しています。

ホームとアウェー

「パンデミックは、リモートサービス機能を加速させる重要性を明確に示しました。」とブシュカ (Boushka) は述べています。「私たちは DPO (Digital Process Optimization) 、つまりデジタルプロセスの最適化に重点を置いた投資を行っています。プロセスや資産の健全性をよりうまく管理するためのセンサーデータを使用したり、データを有益な情報に変えるための可視化ツールを開発したり、リモートで現場をモニターする機能を構築したりしています。」

リモートでパフォーマンスをモニターする目的のリモートモニタリング機器と専用センサーは、ボイラー、グルーライン、製材窯、合板べニア乾燥機に追加するために開発されています。データー分析は、製材オペレーションの評価と改善に役立ち、製材歩留りを改善します。そして、可視化ツールはリモートでの操作と管理をより簡単にします。「これらすべての新しいテクノロジーは、社員がより優れた安全で充実した役割に方向転換するのを可能にします。」 

「これらの機械を追加すると、人員を柔軟に他の役割に配置できるメリットがあり、昨年のパンデミック中には大きな助けになりました。」とキャップス (Capps) は言います。「間違いなく、私たちは 新型コロナウイルスの影響を受けました。多くの関係者が具合が悪くなったり、または隔離が必要だったため、仕事に来ることができませんでした。豊富な人員と、これらの機械のおかげで、安全に操業を続け、生産能力を維持し、非常に需要が高い時期でも生産性をほぼ通常に保つことができました。」

「新型コロナウィルスは多くのことを教えてくれました。」とブシュカ (Boushka) は同感しました。「ロードサービス工場に必要な人員は少なくて済むことを学びました。出張やワークフロー管理のやり方について、よりスマートになっています。以前は、サービス訪問を計画するのに 1~2 週間かかっていました。今では、ほぼ直ちにサービスを提供できます。」 「リモート機能の構築は、例外や問題をより効率的に処理できることを意味します。」と彼は述べています。

「Koch には、縦割ではなくプラットフォーム全体の機能を活用しながら、物事を革新し、違ったやり方で行うニーズがあるところをキャップス (Capps) は気に入っています。以前は、企業として物事を見ていませんでした。」

Koch の Georgia-Pacific 所有権が意味するのは、店舗フロアに新しいテクノロジーを投資するだけではないと彼は確信しています。「Koch で見てきた会社の最大の進化はチャンスです。」とキャップス (Capps) は述べています。「個人的にも、専門的にも、かなり自由に開発できるようになりました。私たちは、個々が手腕を発揮できる役割を充てれるよう努めています。個々の能力をより認識しているからです。満足要因が大きく影響します。」

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「Koch で見てきた会社の最大の進化はチャンスです。」

J.T.・キャップス (J.T. Capps)、プロセス促進マネージャー、Georgia-Pacific